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「フィールズ賞」 のテレビ露出情報

コラッツ予想を検証する上で大きな手がかりとなるのが、「偶数については検証の必要がない」という考え方だ。ある奇数まで検証してしまえば、その次の遇数は2で割るのだから検証済みの奇数よりも小さい自然数となり、既に検証は終わっているとみなすことできる。従って、実際に検証する必要があるのは奇数だけという訳だ。しかし、この理論には大きな落とし穴がある。当然ながら偶数の値が大きくなるにつれて2で割った時の値も大きくなってしまうので、次第に検証済みの奇数より大きな値になってしまうのだ。そうなってくると、結局は全ての数を地道に検証せねばならない。現在はコンピューターを用いて8垓5777京3599兆4274億9415万144まで検証が終了しているのだが、自然数は文字通り無限に存在するため証明は完了していない。
この「コラッツ予想」を提起したのがドイツの数学者であるローター・コラッツ。この問題は大々的に発表されたものではなく、国際数学者会議でコラッツ本人が何気ない雑談の話題として出したことがきっかけで知られるようになった。この問題に取り憑かれた数学者の中には核兵器開発に参加したスタニスワフ・ウラムやイェール大名誉教授の角谷静夫など錚々たる面々もいたが、いずれも何の結論も出せずに終わる。現在ではのめり込むと人生を破滅させかねないとして、数々の数学者たちが「数学にはこの種の問題に挑むための準備ができていない」と敗北宣言を出すまでに至っている。
この難問に対し、コーネリアス・エベレットとリホ・テラスは全く異なる観点からのアプローチを開始した。「すべての自然数は『偶数なら2で割る、奇数なら3倍して1足す』を繰り返すと必ず1になるはずだ」というコラッツ予想の前提に妥協を加え、「”ほとんど”すべての自然数は『偶数なら2で割る、奇数なら3倍して1足す』を繰り返すと必ず1になるはずだ」という理論に書き換えて証明を試みたのである。2人は確率論を用いて一部の数を取り除き、残りの数について証明できれば良いと考えたのだ。しかし、それでも検証は難航し、2人はさらに妥協することを決断。再び理論を書き換え、「”ほとんど”すべての自然数は『偶数なら2で割る、奇数なら3倍して1足す』を繰り返すと”自分自身よりも小さくなる”」とした。しかし、この妥協によってコラッツ予想の証明は大きく前進する。2人の論文発表から間もなくして、フランスのジャン・ポール・アリューシュは「”ほとんど”すべての自然数は『偶数なら2で割る、奇数なら3倍して1足す』を繰り返すと”自分自身の0.869乗よりも小さくなる”」に理論を修正。それに続いてスロバキアのイバン・コレックも「”ほとんど”すべての自然数は『偶数なら2で割る、奇数なら3倍して1足す』を繰り返すと”自分自身の0.7925乗よりも小さくなる”」と修正を加え、ごく僅かながら証明に向けて前進させることに成功した。
未だ証明不可能となっているコラッツ予想だが、2019年に限りなく証明に近づく理論が発表された。理論を発表したのは数学界の天才として知られるテレンス・タオ博士で、自身の専門分野である偏微分方程式を用いたアプローチで証明に挑んだのである。博士は確率や統計の手法を駆使し、「”ほとんど”すべての自然数は『偶数なら2で割る、奇数なら3倍して1足す』を繰り返すと”ある意味好きなだけ”小さくなる」という理論を発表。この理論によってコラッツ予想の証明は限りなく前進したが、未だ完全な証明には至っていない。コラッツ予想の証明は既存のものとは異なる、全く新しい数学が必要なのだ。

他にもこんな番組で紹介されています…

2024年12月26日放送 23:50 - 0:20 NHK総合
笑わない数学(笑わない数学)
「地球はざっくり丸いか丸くないか」、500年前それを確かめる方法があると考え、実行に移した人物がフェルディナンド・マゼラン。マゼランはひたすら西へと進み続け、出発地点に戻ってくることができれば”地球が丸い”と証明したことになると考えた。スペインを出発し、西へと船を進めた。途中でマゼラン自身は命を落としてしまったが出発してから3年後にスペインに戻ることができた[…続きを読む]

2024年12月5日放送 13:55 - 15:49 TBS
ゴゴスマ(ニュース)
岐阜県に住む小学3年生の豊川愛惺君を紹介。豊川君は小学3年生にして、すでに数学検定準1級、物理検定2級、英検2級に合格している。生後10か月で数字を理解し、2歳で九九を暗記、3歳で分数や少数、負の数などもマスター。現在の勉強時間は平日で3~4時間。休日は7~8時間とのこと。「理研ドクター」に最年少で認定されたという。いまは理系大学卒業レベルの数検1級合格を目[…続きを読む]

2024年11月27日放送 15:49 - 19:00 TBS
Nスタゲキ推しさん
岐阜県に住む豊川愛惺くん、生後10か月の歩き始める前に「1〜10」までを理解。2歳、九九を暗記。3歳、分数、少数、負の数などもマスター。小3レベルの算数は、3歳で習得。現在、数検準1級(高校3年生レベル)、英検2級(高校卒業レベル)、物理検定2級に合格。物理検定2級+他の検定2級に合格「理研ドクター」に最年少で認定。ゲキ推しポイント「リアルな体験で楽しく勉強[…続きを読む]

2024年8月11日放送 22:00 - 22:54 TBS
日曜日の初耳学初耳ギフテッド
9歳の天才数学少年・豊川愛惺さんは、孫正義育英財団に選出された。豊川愛惺さんは1歳で九九を覚え始め、5歳で数学検定3級に合格し、9歳で数学検定準1級に合格した。豊川さんが、東京大学の数学の入試問題に正解した。豊川さんが、フィールズ賞を目指していると語った。

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