台湾総統選では、与党民主進歩党の頼清徳氏が勝利宣言をした。アジア情勢を占う台湾総統選挙。選挙戦の最終日となった日、各陣営は大規模な集会を開催した。民進党の集会では20万人以上の支持者が集まった。国民党は25万人以上の支持者が集まった。候補者たちが訴えたのは中国との関係だ。頼清徳氏は、台湾がふたたび中国に近づけば、台湾の優位性は失われると訴える。蔡英文政権の方針を継続し、中国とは距離をとるという頼清徳氏。国民党の侯友宜氏は、中台交流が必要だという。アメリカ寄りの姿勢を批判。民衆党の柯文哲氏は台湾の平和を維持すると主張。きのう午後8時過ぎ、500万票をとったと頼清徳陣営は盛り上がった。国民党の侯友宜陣営ではしずかな音楽が響き敗北宣言をした。3期連続での同一政党となった。頼清徳氏は台湾大学医学部卒業、ハーバード大学修士号を取得。1996年に政治の世界に入ったという。台湾は世界に向かっていくのか、それとも中国に取り込まれるのか。中国との距離を訴えてきた。選挙活動中、中国の影は忍び寄ってきた。