海上保安庁の「特殊救難隊」7人と第十管区海上保安本部の「機動救難士」など8人が鹿児島市のマリンポートかごしまで豪雨災害を想定した合同訓練が行われた。訓練は豪雨で住宅が浸水するなどして1人が取り残されたという想定で、パイプで作った櫓を家に見立てて行われた。住宅の上空30mを飛行するヘリコプターから特殊救難隊のメンバーらがロープをつかって降下した。そして取り残された人を専用の器具に乗せたあと隊員が支えながらロープで釣り上げヘリコプターの中に救助する手順を確認した。特殊救難隊は約1万4600人の海上保安官の中から選ばれた38人の精鋭で事故や災害時には各地の海上保安本部と連携して業務に当たっている。先月起きたフェリーとしま2火災の際も東京にある羽田特殊救難基地から駆けつけ消化にあたった。