就任後初めての外国訪問としてラオスを訪れている石破総理大臣。きのうはASEAN(東南アジア諸国連合)との首脳会議に出席し、安全保障分野で協力を強化していく考えを示した。また、中国の李強首相と初めて行った首脳会談では、あらゆるレベルで意思疎通を重ねていくことを確認した一方、東シナ海の情勢や日本周辺で活発化している中国軍の活動に深刻な懸念を伝えた。さらに、韓国のユンソンニョル大統領やインドのモディ首相とも首脳会談を行ったほか、フィリピンのマルコス大統領とも立ち話をして、それぞれ連携を進めていくことで一致した。きょうはASEAN各国に加え、米国、中国、ロシアなどが参加する、EAS(東アジアサミット)に出席し、ロシアや中国の軍事活動の活発化を念頭に、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持強化する重要性を訴える方針。また、ASEAN諸国などとアジアの脱炭素化を目指す首脳会合を主催し、今後10年を見据えた行動計画を取りまとめることで合意したい考え。そして今夜、記者会見を行い、本格的にスタートした首脳外交の成果などを説明することにしている。