米メディアは現職の大統領がストライキの現場を訪問するのは初めてのことだと報じている。ストライキは最初は3つの工場で行なわれていたが1週間後には部品配送施設にも拡大し41ヶ所となった。ストライキは広い範囲で拡大しており、UAWの組合員の12%にあたる1万8300人が参加している。組合員は賃上げと雇用を求めておりフォードで28年間働く労働者は時給は32ドルで25年で4ドルしか上がっていないと話している。雇用ではガソリン車と比べて部品の数が少ないEVが普及したことで雇用縮小が懸念されている。バイデン大統領のストライキ訪問は来年の選挙を意識したものと見られ、ミシガン州は選挙の度に有権者の動向が揺れる地域である。トランプ前大統領も27日にミシガン州で組合員を前に演説を予定している。EV普及による雇用縮小の懸念はバイデン大統領が温暖化対策でEV普及を後押ししているため矛盾を指摘する声もある。