イタリアのメローニ首相とあす首脳会談を行う高市総理は、安全保障面での協力を確認する方針だとしている。この2人が初めて会ったのは去年11月、南アフリカで開かれたG20サミット。高市総理はメローニ首相とハグを交わし打ち解けた様子を見せた。東京大学大学院・伊藤武教授によると2人には共通点があるという。イタリアと日本両国にとって史上初の女性首脳であることと、ジェンダー制作など社会的な問題に対して保守寄りの考えを持っている点などが挙げられるという。ジョルジャ・メローニ首相は1977年1月15日にローマで生まれた。きょうが誕生日。幼少期に父親が失踪し母子家庭で育った。自身もシングルマザーとして子育てをしている。15歳で極右政党の青年組織に加入し、ここから政治への関わりを深めていった。失踪した父親は左派だったため、それに反発する気持ちから極右への道へと進んでいった。地方議員を経て29歳で国政に初進出し、31歳でイタリア史上最年少で大臣に就任。45歳でイタリア史上初の女性首相となった。当初は「極右」ともいわれる政党の党首であることや、過去にEUに懐疑的な言動を繰り返していたことからEU内では警戒感が広がっていた。ところが就任から3年以上が経った今ではバランス重視の現実路線に舵を切り、安定した連立政権のもと、国際的な存在感を強めていった。こいした成果をあげたことから2025年、アメリカ経済紙「フォーブス」が選ぶ「世界で最もパワフルな女性100人」の第4位にランクインした。3位は高市総理だった。あすの首脳会談について伊藤教授は、日本とイタリアの関係強化が今後の高市外交のカギになりうると指摘している。中国がインド太平洋への海洋進出を強めているいま、中国に対しての安全保障への関与を強めていきたいそのヨーロッパとのつながりを維持したい日本にとって、メローニ首相の存在は重要。メローニ首相はトランプ大統領との関係も良好で、相互関税をめぐってはEU加盟国の首脳として初めてアメリカと首脳会談を行っていて、アメリカとEUの「橋渡し役」を表明している。高市総理にとっても対トランプ外交における良いお手本になりうる存在だという。
