神奈川県葉山町にやっていた内田有紀。リゾート地としても人気の場所だが、今回の作品は葉山加地邸。国登録有形文化財で、木造と一部鉄筋鉄筋コンクリート造の邸宅は地下一階、地上二階建て。この建物は三井物産の初代ロンドン支店長を務めた加地利夫の別荘だった。設計は遠藤新。後に西の帝国ホテルとも言われた旧甲子園ホテルや、自由学園明日館 講堂など数々の名建築を生み出した。緑青を帯びた銅板の屋根に建物の高さを抑え水平を強調した佇まい。ライトが得意としたブレーリースタルという建物が地面に水平に伸びる設計手法を踏襲。二階の部屋から長い格子状の庇が張り出している。
