天皇皇后両陛下は、日本時間22日、約15時間のフライトを経てイギリスに到着された。雅子さまは、ご病気の療養中で、大きな行事の後には、お疲れが残りやすいという。宮内庁が公式SNSで公開した映像には、両陛下が司祭と会話する様子や、イギリス王室のコレクションをご覧になるお二人の様子などが映っていた。訪問4日目には、初めてお2人で公式行事に臨まれた。ウェストミンスター寺院で、第一次世界大戦で亡くなったイギリス兵士の墓に花を手向けられた。陛下は気遣うように、雅子さまの様子を確認しながら、司祭と会話をされていた。その夜には、チャールズ国王夫妻が主催する晩餐会にお二人で出席された。晩餐会を終えられ、ホテルに戻られた際には、お二人とも沿道に笑顔で手を振られていた。訪問5日目は、陛下お一人で公式行事に臨まれた。公式日程の最終日には、チャールズ国王夫妻にお別れの挨拶をされる大事な行事があり、雅子さまは、再度体調を整えられているという。雅子さまの負担を考慮し、重要な公式行事の前後は、陛下お一人で出席する日程が組まれていた。陛下は、ガンや感染症などを研究する研究所を視察し、チャールズ国王が総長を務める王立音楽大学では、日本人留学生らの演奏を鑑賞された。日本時間午前3時過ぎには、金融街「シティー」が主催する晩餐会に出席された。陛下は、イギリス留学時代、紙幣を使いすぎて、重たい硬貨ばかりが手元にあり、財布からすべて落ちてしまったとき、周囲の人々が拾ってくれて、イギリスの人々の優しさに触れたなどとスピーチで述べられた。まもなく、雅子さまとともに、チャールズ国王夫妻にお別れの挨拶をされる。