オイルショックをきっかけに、国策でエタノール(サトウキビ原料の植物由来燃料でレギュラーガソリンより3分の2ほど安い)が普及したブラジル。エタノールとガソリンとを混合した燃料で走るフレックス燃料車も国内で普及している。エタノールを燃料とした場合でも二酸化炭素を出すが、原料となるサトウキビが光合成で二酸化炭素を吸収、プラスマイナスゼロとなる仕組み。トヨタ自動車は、世界初のフレックス燃料ハイブリッド車をブラジルで製造。ホンダは先月、2030年までにブラジルで約1260億円を投資すると発表した。きょう歴訪(フランス・ブラジル・パラグアイ)から帰国した岸田総理は、脱炭素社会実現を主導するための新たな枠組みの設置でブラジルと合意したことを成果として強調した。