大阪・関西万博で、アフリカ・ブルキナファソ出身の音楽家ミロゴ・ベノワさんが楽器の演奏を行った。ブルキナファソは西アフリカに位置し人口約2300万人、農業や畜産が盛んな国。しかし3年前のクーデター以降軍事政権が国を支配しており、一部の地域ではイスラム過激派との戦闘が続いている。ベノワさんは音楽を通して平和の大切さを伝えるため万博でのブースの企画や制作を行った。ベノワさんは代々祭りの演奏をする「グリオ」の家系に生まれ、プロの音楽家として国内外で音楽活動をしていた。2014年に青年海外協力隊員だった日本人女性と結婚し日本に移住した。現在は兵庫県を拠点に演奏活動をしながら3人の子どもと暮らしている。万博開幕の6日前にブルキナファソ政府から展示を考えてほしいと連絡が来たという。平和を願う歌「ケレマイ」を自らつくりブースを訪れた人たちと歌った。
