フランス「ニオー洞窟」、マルタ島「ハル・サフリエニ神殿」など地球音楽遺産を紹介した。これらの建造物に共通するのは特殊な音の響きだった。その特性をいかして音楽を使った儀式の場に使われていた可能性が最新の考古学で明らかになっている。トルコのアヤソフィアもその1つ。建設したのはユスティニアヌス1世。ユスティニアヌス1世はある音の響きの仕掛けをアヤソフィアに施し民衆の心を1つにまとめにようとしたのでは?とビセラ・ペンチェーバは語っている。アヤソフィアで風船を割ったところ最大17秒間も音が響き続ける特殊な構造になっていた。それが残響音だった。アヤソフィアで歌うために作られた聖歌の分析からも明らかになった。神という単語すべてをメリスマで歌えと書いてある。メリスマは音程を細かく変えながら歌う歌い方。これにアヤソフィアの響きをプラスすると異なる音階の音が重奏的に響いているのが分かる。ユスティニアヌス1世は霊的な存在、オーラを演出したという。
