アメリカ大統領選でトランプ氏の勝利が確実になっている。日本の経済界からはトランプ氏の保護主義的な政策に早速注文が出ていて、輸入関税の引き上げに対する警戒感が広がっている。トランプ氏の勝利が確実になったことを受け、全国の中小企業などが加盟する日本商工会議所はコメントを出した。小林会頭は「過度な保護主義に陥ることなく、世界経済とルールに基づく自由貿易体制を支える超大国のリーダーとして、調和のとれた政策運営を期待したい」とトランプ氏に注文をつけている。トランプ氏の掲げる各国からの輸入品の関税引き上げをめぐっては、日本の輸出関連企業の業績への影響が懸念されている。特にトランプ氏は、メキシコで生産してアメリカに輸入される自動車に100%の関税を課すと発言していて、メキシコに生産拠点を持つ、ある自動車メーカーの関係者は「影響は出てきそうだ。生産拠点の見直しなどの対応はすぐにはできない」と不安を口にしている。