米国・トランプ次期大統領がデンマークの自治領・グリーンランド購入への野心を露わにする中、バイデン政権のブリンケン国務長官は「明らかに実現しない」と一蹴した。ブリンケン国務長官は8日の記者会見でトランプ氏の考えを「良いものではない」と批判したうえで「実現しない購入話にあれこれと時間を費やすべきではない」と述べた。現職の国務長官が次期大統領を非難するのは異例。また、「同盟国と緊密に協力した時こそ米国はより強く、より良い結果につながる」と指摘し、NATO=北大西洋条約機構に加盟するデンマークとの連携強化が重要だとの見方を示している。