大統領就任から1か月。きょう、アメリカ・トランプ大統領は演説でロシアとウクライナの和平を訴えた。仲介役を買って出たアメリカ。トランプ大統領は18日にサウジアラビアで行われたロシア外相らとの会談について「とてもよかった」と述べた。しかし、ウクライナ・ゼレンスキー大統領が戦闘に突入させたとし、「選挙のない独裁者だ」と表現し、「ウクライナ国民の支持率は4%まで落ち込んでいる」とした。ウクライナの最新の調査では支持率は57%。ゼレンスキー大統領は「トランプ大統領がロシアからのニセ情報に染まっている」と反論。トランプ大統領の再選前から面会するなど友好ムードだった2人。そこにロシア・プーチン大統領はゼレンスキー大統領の任期が去年5月に満了していることを繰り返し主張。ゼレンスキー大統領が「ウクライナ抜きの協議は意味がない」と反発すると、トランプ大統領は「望めば会談に参加できたはず」と述べた。戦闘を早く終わらせ和平実現の成果を誇示したいトランプ大統領にとって徹底抗戦の構えを崩さないゼレンスキー大統領は“目の上のたんこぶ”との指摘もある。アメリカの一部メディアはウクライナ大統領選が行われた場合、アメリカもロシアもゼレンスキー氏が再選する可能性が低いと考えていると報じていて、戦闘終結の最終合意はゼレンスキー氏とではなく、ロシア寄りの新大統領を選んでその人物と交渉しようとする狙いだとの指摘がある。ゼレンスキー大統領はウクライナでアメリカの代表団を迎え、話し合いの機会を持ちたいという。