ミレイ大統領は少数与党の党首。どうやって改革案を通してきたのか。立教大学ラテンアメリカ研究所・伊高浩昭は、異端みたいな立場をうまく使いながら細かい多数派工作で法案を通してきたと説明。就任して1年余り、早くも改革の成果が出始めているという。大統領就任時のインフレ率は前月比でプラス25.5%だったが、去年12月にはなんと2%台に低下。さらに財政も黒字化へ。改革を推し進める大統領への国民の期待は大きい。最新の支持率は55%に達し、大統領を熱狂的な支持者たちが支えている。一方で大統領に対し不満を抱いている人たちもいる。特に反発しているのは改革のやり玉にあげられ大幅に削減された公務員。デモも行われている。改革は良いこと尽くしではない。就任後、貧困率も約10%上がっている。ミレイ大統領の改革はかなり大胆ではあるが、日本が参考にできることはないのか。やはり国の命運はリーダーの手腕次第。立教大学ラテンアメリカ研究所・伊高浩昭は、日本の政治を見てて、なにか問題が起こるとどこかの省なりなんか庁を作ったり、一旦新しい役所・官庁を作ると今度は閉鎖したりなくすのはとても難しいと指摘。