レギュラーガソリン価格の推移を紹介。来年2月には1リットルあたり185円前後になる見通し。補助金は原油価格高騰がコロナ禍からの経済回復の重荷にならないよう時限的、緊急避難的な措置として行われたもの。2022年1月に始まったが延長を繰り返し今に至っているが、これまでに7兆円以上の税金が投じられており、見直されることになった。また政府は脱炭素に重きを置いているため「ガソリンに補助金を出すことは政策に逆行している」ともいえる。ガソリン補助金の対象はガソリンだけじゃない。車のガソリンはもちろん、物を運ぶ運送トラックのような軽油、さらには飛行機の航空機の燃料、ストーブなどにも使う灯油、石油や液化天然ガスなどを運ぶタンカーには重油というものが使われているが、航空機燃料以外のこういった燃料にも来年には1リットル当たり10円ほどの値上がりが予想されてる。配送のコストが高くなれば物の値段にそれが上乗せられる可能性もある。専門家の試算ではガソリンと灯油を使ってる家庭では10円上がると、年間平均で5000円から6000円ほどの負担が増えるのではという。さらに今、物流コストの上昇が波及して食料品などの物価を押し上げる可能性もあるという。栃木県の観光農園で栽培されているナシ、イチゴ、ブドウのうち補助金が縮小することで特に影響を受ける果物はイチゴ。暖房の燃料は大量の重油が必要になるため。ハウスの中の暖房、さらには土を温めるために重油を使っているという。