MLBのツーシーム事情を紹介。昨シーズンの球種別投球割合を見ると、MLBのツーシームは15.5%でNPBの約2倍だ。ツーシームは古くから速球と認識され、より速くより強いボールを求める中で自然発生的に誕生した球種だという。その存在に光が当たりだしたのは1980年代~90年代で、グレッグ・マダックスがツーシームをボールゾーンからストライクに入れる巧妙な投球術でその威力を知らしめた。80年代以降になると先発ピッチャーの球数制限、分業制が確立していった時代背景がある。ツーシームは一球でアウトをとれる効率の良い変化球だ。一方で、被打率は日米共通で最も打たれやすい球種だ。速いツーシームというものがここ2~3年から今後2~3年、MLBの中では大きなトレンドになっていくという。