三陸特産のワカメや昆布、これらの海藻が吸収する二酸化炭素をブルーカーボンと呼び、脱炭素社会のカギになると近年注目されている。宮城県にある海藻お種を販売する会社は5年前からブルーカーボンの研究も行っている。研究員の斎藤大輔がブルーカーボンの研究を始めた背景には海藻を取り巻く厳しい現状があった。漁師の高齢化などでワカメの生産量が20年で半減。そこで新たな市場として期待したのはブルーカーボンを売買する制度だった。この制度により多くの漁業者が参入できないかと今研究が進められている。岩手・大船渡市で、ブルーカーボンの研究に取り組む企業の下に海藻の研究者たちが視察に訪れた。フランス、ポルトガル、オーストラリアなど海藻を食べる習慣がない国の人々に案内したのはワカメの収穫。食べるだけでない海藻の可能性について意見交換も行われた。斎藤大輔は海藻の価値が高まり市場が活性化するようなビジネスが生まれるのではと考えているとコメント。