きょうの株価の見通しについて野村アセットマネジメント・石黒英之の解説。日経平均の予想レンジは6万4400円~6万5300円。世界的なテック株の売りが一巡してきたこと、メタの好決算がプラスに働くが、半導体製造装置のラムリサーチの急落が重しになり、きょうの日本株は上値が重い展開になる。注目ポイントは「AI信用不安の先にある半導体株の上値余地」。半導体関連の株価評価に生じている逆転現象に注目している。SOXの2年後のEPSは51%増える見通しで、S&P500の27%を大きく上回っている。AI半導体銘柄への期待はかかる一方で、予想PERはSOX指数がS&P500を下回るいびつな形になっている。逆転現象の回復とともに株価が反発していく可能性がある。一部企業の信用不安だけでAI投資全体が失速すると考えるのは早い。テック4社の営業キャッシュフローは7100億ドル程度から9300億ドル程度に増加する見通し。半導体関連4社のフリーキャッシュフローは3000億ドルかた5700億ドルに急増する見通し。AI投資の恩恵を受ける半導体企業が新たな資金供給を担っていくとAI市場全体の投資継続を支える可能性がある。半導体株には中長期的な上値余地がある。
