毎年、ラジオシティ・ミュージックホールで開かれるクリスマス・スペクタキュラー。見どころは、ロケッツと呼ばれる総勢36人が繰り広げるダンス。ところがダンサーのほとんどが白人。ロケッツのマイノリティーの卒業生たちが運営する非営利団体「Rockettes of Color Alumnae」はロケッツだけでなくプロを目指すアジア系などマイノリティーのダンサーたちをサポートしている。この団体を7年前に立ち上げたレイニーサカクラさんとサリーホンさん。日系米国人のレイニーさんは30年前にロケッツのメンバーに選ばれたアジア系の2人目。香港生まれのサリーさんはアジア系4人目のメンバー。レイニーさんたちはレッスンだけでなくショービジネスの世界でアジア系として重ねてきた苦労や成功の秘けつなどを後輩たちに伝えている。白人以外で初めてロケッツのメンバー入りをしたのは丸橋節子さん(1985年)。