卓球女子・張本美和選手。急成長を遂げ、初めての五輪に挑む15歳の強さの秘密に迫った。この春、中学を卒業した美和選手は「パリ五輪に向けて頑張り尽くすしかない」と語った。美和選手は男子のエース・張本智和選手の妹。兄を追いかけ磨いてきたのは、代名詞の強烈なバックハンド。海外の強豪にも互角に渡り合い、この1年で世界ランキングは25位から8位に。団体のメンバーとしてパリの切符をつかんだ。進化した一番の要因はラリーからの攻撃。支えているのがウエートトレーニング。強化の成果が発揮され、最強時代と呼ばれる平野美宇選手、伊藤美誠選手、早田ひな選手の全員から勝利を挙げた。団体での戦いで乗り越えなければならないのが中国の壁。2月の世界選手権で日本は絶対王者・中国をあと一歩まで追い詰めたが、最後は美和選手が敗れ準優勝に終わった。今月16歳になる美和選手は「自分のことを誇れるような自分になりたい。目指すのは金メダル」などと話した。