地下鉄の東京メトロは国が53.4%、東京都が46.6%の株式をそれぞれ保有しているが会社が行った株式の上場申請がきょう東京証券取引所に承認された。来月23日にプライム市場に上場し保有する株式のうち合わせて50%が売り出される。想定売り出し価格は1株当たり1100円で上場時の時価総額はおよそ6400億円とことし最大規模の上場となる見通し。東京メトロの株式のうち国の保有分については売却収入を東日本大震災の復興財源に充てることが法律で定められている。東京メトロは多様な株主が加わることで一層の経営改革が可能となりより強固な経営基盤につながるとしている。一方、今月明らかになった車両の整備作業での数値の改ざんなどの不正については厳粛に受け止め、安全を第一に再発防止に取り組むとしている。