全国の建築士 執念の突破劇の再現VTR。一級建築士・古賀たちのもとに特殊で手強い難条件の依頼が舞い込んできた。依頼された土地は北・東・西の三方を住宅に囲まれた密集地。依頼者からは「緑のある明るい家」「家族でモノ作りができる空間」「鉄筋コンクリート造の家」「たくさん本を置けるスペース」「開放的なお風呂」「室内干しができるランドリースペース」などといった注文が。建ぺい率は70%、容積率は160%。第二種高度地区に指定されている。高さ5mで始まる斜線制限のラインの中に建物を抑えなければいけない上、土地の北側が大きく変形しているためより複雑な斜線制限もかかってくる。3階建てにすると、3階はほぼ斜線で削られることになる。また、地下1.8mの所に地下水が流れているため地下室を造るとなると防水工事が必要になり350万円ほど工費が増えてしまう。古賀は、地盤改良工事が不要な安定した地盤1m地点まで建物全体を下げ、高さ制限の範囲内で3階を造ることを提案。しかし、「緑がある明るい家」という要望に苦戦した。