フィンランド・ヘルシンキの住宅街にある「Ravintola Kamome」は日本食を中心にフィンランドのカフェメニューも揃えるレストラン。ここは2006年公開の映画、小林聡美さん、片桐はいりさん、もたいまさこさんらが出演した「かもめ食堂」のロケ地として使われたお店。映画はヘルシンキで日本人が始めた食堂を舞台に、人々の出会いや交流を描いた物語。食堂で振る舞われる料理も魅力の一つ。ロングランヒットを記録し、ロケ地を訪れる旅行客が現れるなど北欧ブームを巻き起こしたとも言われている。お店の入り口にあるお客さんが感想をかけるノートには日本人の感想が書かれていた。映画の聖地とも言えるお店が今月20日に閉店することを発表。ファンからは閉店を惜しむ声が上がった。日本人スタッフの霜山佳那さんは「常連の方に会えなくなるのは寂しい」、ワーホリで働く中野はつきさんは「ずっと来るのが夢だったというお客様いる。なお一層さみしい気持ち」と話した。Ravintola Kamomeオーナー・小川秀樹さんは2015年、当時フィンランド料理を提供するカフェを経営していた夫婦が引退するのに合わせて店舗を引き継ぎ、日本料理店Ravintola Kamomeの運営を始めた。小川さんは「ミッションビジョンは日本食をもっと身近なものにする」と話した。閉店まであと10日、フィンランドの映画の聖地から中継。
