東南アジア諸国と日本、米国、中国、ロシアなどが集まる「東アジアサミット」がラオスで間もなく始まる。世界の安全保障問題を中心に議論を交わし、ウクライナ侵攻や南シナ海情勢をめぐっての激しい応酬も予想される。また、中東情勢をめぐり、一部の国から非難の声があがるとみられ、米国が厳しい状況に立たされる可能性もある。米国としては、中国とロシアを強く牽制したいところだが、ASEANには、アジア重視を掲げていたはずのバイデン大統領が2年続けて欠席したことでの米国への不信感が漂っている。シンガポールのメディアは、「大統領選挙という事情は理解できるが、中国の影響が強まる中、米国は存在感を失いつつある」と指摘した。石破総理大臣は、法の支配に基づく国際秩序の維持や強化を訴える方針。