富士ソフトを巡っては米国の投資ファンドのKKRとベインキャピタルがともに会社の非上場化を目指して買収を提案し激しい争奪戦を展開したが、今週になってベインキャピタルが撤退しKKRによるTOB株式の公開買い付けの結果が注目されていた。KKRによるときのうまで実施していたTOBには新株予約権も含めて22%余りの株式の応募があり、すでに保有していた分と合わせて57.92%の株式を取得したという。今後はTOBに応募しなかった少数株主から株式を強制的に買い取って完全子会社としたうえで非上場化する方針。およそ半年にわたって続いた2つの投資ファンドによる争奪戦はようやく収束し富士ソフトはKKRの主導のもとで保有している不動産の有効活用などを進めることになる。