今日のニュースアップは60年以上にわたり活動し、今年8月88歳で亡くなった報道写真家・石川文洋さん。世界の紛争を最前線で撮影し戦争の悲惨な実相を伝えた。石川さんは20代の時にベトナム戦争を取材。戦場だけでなく戦禍の中で被害を受ける子どもたちにも目を向けており、原点には故郷・沖縄の沖縄戦にあると振り返っていた。沖縄ではベトナムへ出撃する軍用機や平和への思いを訴える県民の姿も撮影。一昨年は慰霊の日に沖縄を訪れ、沖縄戦で亡くなった祖父を悼み「沖縄に起こったようなことがパレスチナでもウクライナでも起こっている。戦争というのは一般の人が、特に子どもが犠牲になる」と語った。晩年は長野県を拠点に活動。生涯現役にこだわった石川さんは197段の階段上りを日課としており、去年はベトナムを再び訪れたいと決断していたが、この時自身に病魔が迫っていたことを明かしていた。2025年4月にはベトナムでかつて撮影したファン・チ・ソーさんとの再会を果たした。ファン・チ・ソーさんは68歳になっており、隣には孫の姿も。「本当に命がつながっていますよ。ファン・チ・ソーさんが生きていたからこそです。やっぱり平和ってのはすばらしいなと思いますね」と語った。亡くなる1年前に記者に送られた手紙が残っており、仕事のこだわりなどが綴られていた。ベトナムでの撮影時「戦場で亡くなった人たちは命をつなげない。だから命どぅ宝は私の心の中で生きていますね」「いろいろな戦争をみているだけにね。平和っていうのはいいですよ。普通の生活ができることが平和です」と語っていた。
