ドイツのことし上半期のビールの販売量は約39億リットル、前年同月比6.3%減で1993年以降過去最低となった。一方でノンアルコールビールの生産量は右肩上がり。毎年秋に行われるベルリンマラソン。走り終えたランナーたちはノンアルコールビールを楽しんでいた。提供したビールメーカーはノンアルコールや9万本余を用意したという。ベルリン市内のビール専門店では、商品全体の約10%はノンアルコールビール。健康志向や好みの多様化などを背景に売り上げが伸びているという。世界最大のビール祭りオクトーバーフェストでは今年もビールで楽しむ人で大賑わいだった。カウンターの中にはノンアルコール専用のビール樽もあった。オクトーバーフェストのノンアルコールビールの消費量は去年の実績で全体の3%程度だが、過去5年間でビール全体の消費量が10%以上減少している一方、ノンアルコールビールは50%も増えていて需要は高まると見込まれている。