ヨーロッパ議会選挙。ヨーロッパ議会選挙は加盟国単位で議席が割り振られて、それぞれに選挙をするが今回、加盟国全体で、中道右派は最大会派を維持し、親EUが過半数を確保する見通しに。ただ、フランスでは移民の流入問題やインフレなどへの問題からマクロン大統領率いる与党連合が大敗。極右「国民連合」が与党連合の2倍以上となるおよそ31%の得票率で勝利した。パリで右派台頭に反発する左派のデモが行われフランス国内が混乱する懸念も。マクロン大統領は国内の体制立て直しに向けておよそ30年ぶりに下院の解散に踏み切った。さらに、ドイツでの選挙でも極右政党「ドイツのための選択肢」が2位に躍進。ヨーロッパの右傾化が鮮明になった。環境政策への関心が薄いとされる極右の台頭でこれまでEUがリードしてきたEV(電気自動車)や再生可能エネルギーなど環境政策が停滞する可能性がある。