小惑星ベンヌから採取したサンプルは根源的な問の一つ、地球の生命の起源についての答えをもたらすかもしれない。サンプルにはダンパク質の生成に必要なアミノ酸とDNAを形成する物質が含まれていることがわかった。NASAの探査機が幅500メートルの小惑星ベンヌに着地してサンプルを採取した瞬間の様子を伝える。サンプルはカプセルに詰められて地球に持ち帰られ、各地に送られた。イギリス・ロンドンの自然史博物館にも送られてきた。科学者の分析によりこのサンプルは宝の山であることがわかった。ベンヌには炭素を多く含む化合物があることがわかった。その一つにDNAのもとになる核酸塩基もある。だからといってこの小惑星に生命体があったということにはならない。しかしこの不可欠な要素を他の場所に運んだかもしれない。約45億年前、気体や微小個体のうずまきが集まり太陽系ができた。惑星ができたあとも多くの残量物質があり、ベンヌのような小惑星ができそれらが出来たばかりの地球に衝突した。議論では地球に水だけではなく生命の可能性がある有機分子をもたらしたという。同じことが太陽系の別のところでも起きていた。キング博士は「今まで生命が発見されたのは地球だけ。しかし大気や水などが太陽系全体にもたらせたことが分かっている。正しい環境がある地球に生命体があるのはなぜか、それが分かれば太陽系の別のところでも見つかるのではないかと考えている。」などと話した。ベンヌの研究は続く。この暗い小惑星が私達の起源を教える光になるかもしれない。