打ち出す政策にも注目が集まるトランプ氏。大きなテーマの一つが中東情勢への対応。ガザ地区では、イスラエル軍が依然として激しい攻撃を続けている。10日早朝の北部への攻撃では少なくとも33人の死亡が伝えられるなど、犠牲者は増え続けている。トランプ氏は一貫してイスラエルを支持する立場。1期目の政権では、イスラエルとパレスチナで主張が対立するエルサレムをイスラエルの首都と認定。国際社会から反発や懸念の声が上がる中、テルアビブにあった米国大使館をエルサレムに移転した。今回の選挙戦でも、イスラム組織ハマスの打倒とイスラエルの自衛権を支持し、バイデン政権の中東政策を批判していた。7月にはイスラエルのネタニヤフ首相と、9月にはイスラエルとハマスの停戦協議の仲介国の一つ、カタールの首長とそれぞれ会談したことを明らかにしていて、大統領に返り咲けば中東地域で平和を実現できると意欲を示していた。