多くの動物が生息するサウスジョージア島の方角に向けて移動を続けている世界最大の氷山。数週間後には島と接触する恐れが出てきている。北海道大学・杉山慎教授は「島に住んでいる動物が餌取りができなくなる」と指摘。氷山が島の周囲の海を覆い尽くしてしまった例は過去にも。海外メディアによると、2010年、南極大陸の周囲の海が氷山で覆われた結果、生息していたペンギンが餌場にたどり着けなくなり、16万羽から1万羽にまで激減したという。杉山教授は「氷山は真水が凍ったもの。塩水の海にあるとそれだけでいろんな影響が出る。氷山が解ければ真水が海に流れ込むので、海水の塩分を変えるし、いろんなインパクトがあるかと思う」と指摘した。