米国大統領選挙に向けたテレビ討論会。ハリス副大統領とトランプ前大統領が直接論戦を交わすのは初めてで、現時点でほかに討論会の予定はなく、米国メディアは、今回が大統領選挙前、唯一の機会となる可能性があると報じている。全米を対象にした各種世論調査の平均では、ハリス氏とトランプ氏の支持率はきっ抗している。バイデン氏の撤退で急きょ大統領候補となったハリス氏は、人物像や政策が有権者に浸透していないという指摘も出ている。このため、討論会で、大統領としての資質や、実現したい政策を明確に印象づけられるのか注目されている。一方のトランプ氏は2016年以来、今回が通算7回目の党の大統領候補としてのテレビ討論会。インフレや移民問題といった、国民の間で不満が根強い分野でハリス氏の責任を追及していく構え。討論会でのパフォーマンスは選挙戦の流れを変える可能性もあり、関心が高まっている。