オオカミを探しにモンゴルにあるホスタイ国立公園を訪れた。ホスタイ国立公園はモンゴルで最もオオカミの研究が進んでいる場所。撮影に協力してくれるのは研究者のウーガンさんと、レンジャーのサンジさん。彼らは国立公園に7つの群れ、40匹余りのオオカミが暮らしていることを突き止めている。1月上旬、捜索開始。ウーガンさんが、オオカミの遠吠えをすると、遠くに1匹のオオカミが姿を表した。ある日の撮影は猛吹雪。しかしこんな義は草食動物の動きが鈍るので、オオカミはチャンスとばかりに活発に狩りに出るという。その時、サンジさんが700m先でオオカミの群れを発見。スタッフたちはこのオオカミの群れに密着し暮らしぶりを追うことにした。群れのメンバーは全部で9匹。両親とその子どもたちからなる家族だった。一回り大きいのがお父さん。その真似をするのがお母さん。オオカミの群れには厳格な順位があり、オス、メス2匹のリーダーが絶対的な力で群れを統率している。夕方、子どもたちが、両親とスキンシップをし始めた。これは狩りの前に決まって行うもの。お母さんが先頭で進み始めた。山の中腹の斜面にモウコガゼルの群れがいた。オオカミは、連携してガゼルを囲い込んで仕留めた。