日中首脳会談の主な焦点について。1つ目は日本産水産物の輸入停止措置について。中国は福島第一原発の処理水放出を受けて日本産水産物の輸入を全面的に停止している。去年9月には約85億円あった中国向けの水産物の輸出額は今年9月に約8億円と90%余減少している。特にホタテの輸出はゼロになっているという状況。2つ目は沖縄・尖閣諸島をめぐる問題。中国当局の船が尖閣諸島周辺の接続水域で去年1年間に確認されたのは336日の過去最多だった。そして今年は15日現在で308日となっていて過去最多を更新するとみられる。3つ目は相次ぐ日本人の拘束。アステラス製薬の中国法人の幹部を務める日本人男性が3月に反スパイ法違反などの疑いで中国当局に拘束され、先月に逮捕された。中国では反スパイ法が施行された2014年以降、17人の日本人が少なくとも拘束されており、今も5人が拘束されたままとなっている。