ジェニファーは首に深い傷を負い、瀕死の状態で発見され、救急ヘリで病院に搬送された。首の切り傷は気管にまで達していて、命に関わる危険な状態で、緊急手術が行われた。また、ジェニファーが発見された場所で現場検証が行われ、ハンカチが見つかった。当時の技術では精度の高い鑑定は行えず、ハンカチの持ち主の特定は難航した。なお、数時間に及ぶ手術の末、ジェニファーは一命を取り留めた。エレインによると、ジェニファーは初めて1人で夜を過ごしたという。ジェニファーのいた部屋の窓は、誰でも侵入できる低い位置にあり、犯人は窓から侵入したと思われた。
ジェニファー殺人未遂事件から1年後、アーカンソー州ホットスプリングスでリサ（18歳）は叔母キムと食事にきていた。2人はデニス（21歳）とバーに入った。デニスは高校中退後、定職につけなかったが、この日、工場での仕事が見つかったという。その後、リサとデニスはデートを重ねた。
半年後、デニスはリサにプロポーズをして、2人は結婚。リサの祖母が暮らす牧場に引っ越し、デニスは牧場で住み込みで働いた。その頃から、デニスが酒を飲むようになった。その後、第一子を出産し、フェリクスと名付けられた。さらに第二子を妊娠するも、デニスは酒に酔って「死んでしまいたい」と漏らした。
リサは女の子を出産。デニスは前日の夜からバーに出かけたまま帰らず、連絡もつかなかった。リサはデニスと話し合いを続け、ホットスプリングスに戻って暮らし始めることにした。そんなある日、捜査官がやってきた。捜査官によると、女性が男から暴行を受け、車のナンバーからデニスが容疑者に浮上したという。デニスは女性への暴行容疑で逮捕された。一方、デニスは容疑を否認し続けた。デニスによると、体調を崩していた女性を家まで送り届けようとしただけという。その後、デニスの主張が正しかったことが証明され、被害女性は訴えを取り下げ、デニスは釈放された。