先月、イスラエルだけでなくアメリカもイランを空爆。怒ったイランはホルムズ海峡を封鎖すると国会が承認したと報じられた。ホルムズ海峡は全長約160km。大型タンカーなども通れる場所は、幅約3kmに限定される。世界で取引される原油の約3割、日本に原油を運ぶタンカーの約8割が通過するという重要な場所。中等に自動車を輸出するルートでもある。封鎖されたら日本も大ピンチだが、ホルムズ海峡の封鎖なんてできないという。そもそもホルムズ海峡はイランだけの領海ではない。オマーンの飛び地があり、イランとオマーンの領海が重なっているところがあり、国際的なタンカーや貨物船はオマーンの領海を通過している。もしイランが領海を封鎖するとなると、オマーンの領海も封鎖するということになるとオマーンに対する戦争行為になる。そうなると、周囲のサウジアラビアやアラブ首長国連邦と安全保障体制を取っているので、第5次中東戦争になるかもしれないし、アメリカも黙っていない可能性がある。さらにイランは、多くの石油を中国に輸出しているが、そのタンカーもここを通るので、ホルムズ海峡が揉めれば中国との関係も悪くなる可能性がある。