長期金利の指標となる10年物国債利回りはきのう一時前日から0.01%高い1.605%まで上昇した。2008年10月以来の高水準。専門家は日米関税交渉の合意を受けて不透明感が後退し”日銀が早期切り上げに動く”との見方から債権を売る動きが強まったことが影響していると指摘する。来週開かれる日銀の金融政策決定会合についてマネックス証券・広木隆氏は「関税がかかること自体は悪いことだから決して日本経済にとって手放しで喜べる話ではないと思う。日本銀行までは一気にこのタイミングで『すぐ利上げ』というのはあまりに拙速に過ぎる」と語った。
