2025年8月21日放送 10:25 - 13:00 テレビ朝日

大下容子ワイド!スクランブル

出演者
島本真衣 大下容子 松尾由美子 斎藤康貴 中室牧子 水越祐一 柳澤秀夫 仁科健吾 浦林凜 
(オープニング)
オープニング

オープニングの挨拶。

(ニュース)
新幹線「こまち」運転見合わせ 秋田で観測史上最大の大雨

きのう、記録的大雨となった秋田・仙北市。72時間雨量は観測史上最大となる300mmを超えた。仙北市の一部には緊急安全確保が出され、高所への避難が呼びかけられた。秋田市でも昨夜、約2万6000世帯に避難指示が出された。秋田新幹線はきのう、秋田~盛岡間で一部運休。きょうも始発から運転を見合わせる。この大雨は北日本に停滞した前線に暖かく湿った空気が流れ込み、雨雲が発生したために起きた。青森・奥入瀬渓流では土砂崩れが発生したとして通行止めとなっている。青森・十和田市の72時間雨量は300mmに迫り、観測史上最大を記録した。十和田湖に面した十和田湖畔桜楽・鳥谷部純一支配人は「恐怖に近いような感覚はあった」と話した。東北北部ではきょう昼前にかけて大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要。慶応大学教授・中室牧子は「200mm、300mmの大雨になると平年の8月ひと月分に相当する雨量が1日で降ったことになる。東北地方は集中豪雨で土砂災害の被害が非常に相次いでいる。昨年の秋田の大規模浸水もひどいことになっていたので、避難警報が出たら躊躇わずに行動することが大切」とコメントした。

(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

きょうの青空

神奈川・江の島の空の様子を中継映像で伝えた。きょうは関東から九州にかけて35℃以上の猛暑日が続出し、関東では40℃に迫る危険な暑さが予想されている。午後は急な雷雨にも注意が必要。

ANN NEWS
神戸 マンションで女性殺害 刺した後に階段から逃走か

きのう午後7時半ごろ、神戸市のマンションで住人の24歳の女性がエレベーター前で血を流し倒れているのが見つかった。女性は上半身などに複数の刺し傷があり、その後死亡が確認された。警察によると、マンション入り口の防犯カメラには女性が帰宅した直後に若い男が入ってくる様子が映っていた。一方、マンションを出る様子は映っていないことなどから、警察は男が刃物を持ったまま階段から逃走したとみて調べている。男は金髪まじりの黒髪で黒のTシャツに黒の長ズボンを着用。

米長官「国境の壁を黒くする」壁を登る 不法移民対策で

アメリカの国土安全保障省・ノーム長官は19日、ニューメキシコ州にある国境沿いの壁を訪問し、トランプ大統領の提案で壁を黒くすると発表。暑い時期に不法移民らが壁を乗り越えるのを防止するためとしている。アメリカ政府は壁の完成資金として460億ドル(約6兆7千億円)の予算を確保していて、現在約160km以上の壁を新たに建設中。

(気象情報)
気象情報

全国の気象情報、台風情報を伝えた。鹿児島県(奄美地方を除く)できょう夕方~あす夕方、線状降水帯が発生する恐れがある。

(トップニュース)
カンボジア拠点詐欺 邦人29人逮捕 事件黒幕“ゴッドファーザー”浮上

カンボジアを拠点とした特殊詐欺事件で5月に現地当局によって拘束されていた日本人29人がきのう、チャーター機で中部空港に移送された。捜査関係者によると、移送中の機内で愛知県警に逮捕された10~50代の男女29人は全員が“かけ子”と呼ばれる実行役。関東地方の男性に警察官をかたる電話をかけ、現金を詐取しようとした詐欺未遂の疑いが持たれている。これほど多くの日本人が一度に移送されるという異例の事態。特殊詐欺の拠点となったカンボジアでは事件の黒幕として“ゴッドファーザー”の存在が浮上している。

日本人の男女29人が特殊詐欺に関与したとして5月に拘束され、きのう移送された。拠点となったのはタイとの国境に近いカンボジア北西部の都市ポイペト。カジノの街として知られる一方、今や特殊詐欺の温床と化している。ポイペト郊外にある特殊詐欺の拠点とされる建物で日本人29人が拘束された。ポイペトには犯罪拠点が点在し、多くの外国人が詐欺行為を強要されている。偽の求人にだまされ、特殊詐欺に加担させられていたタイ人女性は「建物は巨大で数百人はいたと思う。私の足を棒で殴り部屋に閉じ込めた。私たちが寝るときには金属製の二段ベッドに手錠でつながれた」と話した。カンボジアには特殊詐欺拠点が少なくとも53カ所あるとみられている。(アムネスティ・インターナショナル)。

ANNはカンボジアの拠点で“かけ子”として働いていた日本人男性に話を聞くと、「チャイニーズマフィアの中に“先生”と呼ばれる人がいる。その先生から通訳を通じて指示される」と話した。カンボジア国内で大きな影響力を持つという中国系の人々。ポイペトの“ゴッドファーザー”ことコック・アン氏は事実上の最高権力者のフン・セン前首相の側近として知られる華僑系財閥を率いる大物実業家。その裏では詐欺グループとの密接な関係が取り沙汰されてきた。一方、隣国のタイでは自国民を狙った特殊詐欺の取り締まりを本格化させている。先月、タイ警察はコック・アン氏の関係先少なくとも26カ所を一斉捜索。日本円で約50億円の資産を押収し、本人と3人の子どもに逮捕状を出している。詐欺の一大拠点となっているカンボジア。その背景には何があるのか。

邦人29人逮捕 詐欺が“一大産業”?の現状/詐欺犯罪増加背景に「オクニャー」/詐欺被害 年間収益約3兆円

カンボジアの詐欺拠点でなぜ29人もの日本人が拘束されたのか。カンボジアでは詐欺が一大産業になっているとの指摘がある。カンボジアでは15万人以上が特殊詐欺に従事し、カンボジアを拠点とした世界の詐欺被害額(犯罪組織の詐欺収益)は年約1.8兆円~2.8兆円にのぼり、カンボジアのGDPの60%に相当する。(ヒューマン・リサーチ・コンサルタンシー)。先月、タイ政府報道官は「カンボジアには大規模な詐欺産業がある」と指摘。カンボジアのフン・セン前首相は「犯罪組織の首謀者はタイにいて、犯罪網がカンボジアまで拡大した」と真っ向から反論している。アムネスティ・インターナショナルは6月26日に公表した報告書で、カンボジア政府が十分な調査を行っていないと指摘。カンボジア内務省は「犯罪を取り締まる政府の取り組みを見落としており、国際的な誤解を招いている」と反発。

カンボジアで詐欺犯罪が増加している背景について、新潟国際情報大学・山田裕史教授は「名誉称号『オクニャー』を得た一部の実業家が与党・カンボジア人民党に接近し、相互に利益を享受する特異な政治構造が関係している」と指摘。オクニャーとは王に特別な貢献をした少数者に授与された王族の称号とされるが、1994年、国家に10万ドル以上(現在50万ドル以上)の寄付をした者に授与すると政令で規定。政治的な庇護を受けた一部のオクニャーが所有するカジノや経済特区が合法的な事業という隠れ蓑となり詐欺拠点になっている場合もある。アメリカ財務省は去年9月、実業家でカンボジアの上院議員でもあるオクニャーのリー・ヨン・パット氏らをオンライン詐欺などを助長したとして制裁対象とした。タイの裁判所は先月、フン・セン氏の側近とされる実業家で上院議員でもあるオクニャーのコック・アン氏に国際的な特殊詐欺に関与したとして逮捕状を発行。ジャーナリスト・柳澤秀夫は「タイが指摘しているように国をあげて犯罪組織をバックアップしているということは、日本人29人を日本に送還する流れもできているから言い過ぎだと思うが、カンボジア国内で中央政府の統治が隅々まで行き渡っていないことは間違いない」などとコメントした。

ピックアップNEWS
きょうのピックアップ

去年1月、大地震に見舞われた能登半島と南海トラフ地震に備える徳島の中高生らが防災や災害時の対応について話し合う意見交換会が先週行われた。若者が考える“ティーンズ防災”とは。

中国 抗日戦争勝利80年記念 軍事パレード訓練 きのう公開

中国で来月3日に北京の天安門広場で開かれる抗日戦争勝利80年記念の軍事パレードの訓練の様子が公開された。軍楽団が演奏する場面も。儀仗隊員は「パレードで全世界に中国が平和を愛しているという決意を示したい」と話した。北京市内には抗日戦争勝利80周年を祝う横断幕やモニュメントも各所に飾られ、雰囲気作りが進められている。16日には大規模な交通規制が敷かれ、軍事パレードのリハーサルも行われている。来月3日に行われる軍事パレードは10年前の抗日戦争勝利70年記念と比べ、その規模は大きくなっている。10年前に披露された装備品は約40種類だったのに対し、今年は約100種類。ロイター通信によると、中国の軍当局者は極超音速ミサイルなどハイテク兵器も披露される予定だと述べたという。当日はロシア・プーチン大統領もパレードを視察する予定。健康不安説も囁かれていた習近平主席はきのう、チベット自治区の創設60周年を記念する行事に参加するためチベットを訪問し、健在ぶりをアピールしたという。

中国 抗日戦争勝利80年記念 反日感情をあおる?様々な動き/政府 不満を国外に向けたい狙いか/外務省 注意を呼び掛ける事態に

中国国内では抗日戦争勝利80年で反日感情をあおるような様々な動きが出ている。中国政府は今年、「抗日戦争80年」をテーマにした小学生~大学生向けの思想教育の授業を実施。ドキュメンタリー映像が各地の学校に配布され、一部では「南京大虐殺の再現」や「日本軍の侵略」と題した再現映像をVRや3D映像で体感させる試みも導入された。(人民網)。失業率や経済の悪化が数字として表れている中国だが、ANNでは中国総局は来月3日の抗日戦争勝利80年を大々的に祝い、人民と共有し不満を国外に向けたい狙いもあるとみている。

これまでも中国では反日感情の高まりは度々あったが、背景には中国経済の低迷があるという。講談社「現代ビジネス」の近藤大介編集次長は「習主席に反発すると逮捕されるため、“反日無罪”という言葉があるように国民は日本を不満のはけ口にしている」と指摘。ただ、近藤氏は「反日感情は今の世代は冷めている」と話す。中国国民からは「失業率や経済が低迷する中、なぜ軍事パレードを行う金があるのか」「トランプ関税も今後始ま貿易も減っている中で経済のV字回復が優先だ」といった政府への反発の声も上がっている。ジャーナリスト・柳澤秀夫は「習近平の権力基盤に陰りがある中で、抗日を一つの軸にして、今回の軍事パレードで色んなものをつぎ込むことによって健在ぶりをアピールすることもできる」などとコメントした。中国では日本人が襲われる事件も起きていて 外務省が注意を呼びかけている。慶応大学教授・中室牧子は「軍事パレードには戦争を抑止したいという意味があると思うし、内向きにはナショナリズムを強化するという二重の役割を持っているんじゃないか。最近、ドラマや映画を使って世論を盛り上げようとしているところが新しい特徴」などとコメントした。

能登地震で被災の中高生17人 徳島の「阿波踊り」に招待

徳島の夏の風物詩「阿波踊り」。徳島市の多くの演舞場で迫力のある踊りが繰り広げられ、街は熱気に包まれた。今回の阿波踊りに能登半島から来た中高生らも参加した。「地震とか豪雨災害のことを少しでも忘れられる時間を過ごしてほしい」と話すのは徳島の災害ボランティア団体・ダッシュ隊徳島の川島莉生さん。ダッシュ隊徳島は東日本大震災をきっかけに結成され、宮城県石巻市や熊本県などで災害支援を行ってきた。今回、川島さんが中心となり、能登半島地震で被災した中高生ら17人を徳島に招待した。参加した能登の中学2年生・徳野由子さんは能登半島地震の後は学校の駐車場に止めた車の中で家族5人で避難生活を送った。止まっていた電気や水道が再開し自宅に戻れたのは地震発生から3カ月後。避難生活を経験したことで意識が大きく変わったという。また、同様に避難していた周りの人に気を遣うようになったという。家族を亡くした人が隣にいるかもしれないと、母親の呼び方も変えていた。今回、徳島に来た中高生の中には家族を亡くした人や家屋が全壊した人もいる。川島さんは「子どもへのストレスはすごく大きくて、避難所で大きい声を出したらすぐ親に怒られたり、子どもらしくいられないことが今の能登の現状。全力で楽しんでいる顔を見ると涙が出てくる」と話した。

能登半島の中高生らを招待したもう一つの目的は、徳島の若者が防災について考えること。今回、徳島大学の防災サークルなどと協力し、10代の若者が防災について考えるティーンズ防災を開催した。南海トラフ地震の被害想定では徳島県で最悪の場合、4万1000人が死亡すると推計されている。そうした災害に備えるためにも能登の同世代の被災経験者から直接話を聞くことは重要な機会だという。徐々に支援物資は届くようになったが、避難生活が長引くとイライラがつのり、ケンカになって警察が止めに入ることもあったという。経験談にずっと耳を傾けていた徳島の参加者たちも少しずつ自分の意見を話し始めた。1時間にわたる意見交換の後、各班がテーマをまとめてティーンズ防災は終了。徳島の参加者は「同世代の人から聞くと共感することもあったし、自分の生活と重ねてみえたので良かった」と話した。話を直接聞くことで防災に対する考え方が変わったという。夜はバーベキューで交流を図りイベントは締めくくられた。

徳島大 防災サークルなどと協力 10大若者“ティーンズ防災”開催/若者が考える“ティーンズ防災”中高生から様々なアイデア

能登と徳島の若者での話し合いの中では親の代わりに避難所の運営、ボランティアとのやりとり、子どもの面倒・勉強、ストレスを溜めないための遊び場の拡充させることなど、10代だからこそできる役割があるのではないかという意見が出された。役割を果たすためには事前準備も必要。災害に遭う前に避難所に泊まれる訓練で避難所生活に慣れておくことや、人付き合いを増やし、どこに誰が住んでいるか把握しておくことがアイデアとして出された。今回の交流イベントを主催した「ダッシュ隊徳島」の川島莉生さんは「南海トラフ地震に対し『怖いな』ではなく準備。今回、徳島の子どもたちもそのことに気づくことができ、能登の子どもたちからのバトンをつないでいける」と話していた。中室は「2011年に東日本大震災が起こった時に仙台に住んでいて被災した経験もある。最大の対応は初動が大事で、その時に機動力があるのは若い人たち。実際に被災した同世代の人たちと交流することで他の地域の若い人たちも防災を自分ごとにしてもらうというのはすごく地域の最大対応力を高めるうえで重要」、柳澤は「若者たちは支援を受けるだけでなく、互いに被災した人たちの間で助け合うことができるという若者たちの役割に気づくことも多い。経験した人たちと交流を重ねることによって、いざという時のための事前の備えや仕組みづくりにつながっていく可能性が大きい」などとコメントした。

能登半島地震で避難所生活 SNSでリアル発信 支援広がる

番組では能登半島地震で被災しながらも避難所の様子をSNSで発信し続けた若者を取材した。石川・七尾市で被災し避難所生活を余儀なくされた当時大学4年生だった中村斗星さん。避難所では人手が足りず、トイレ掃除、水の運搬等、生活に必要なことは避難者らで分担し行っていたという。そんな中、中村さんはSNSで今の避難所の状況や欲しい支援物資の発信などを行った。SNSを利用したことで直接支援者とつながることができ、支援の輪が広がった。避難生活が長引くと時間の経過につれて必要な支援も変化していった。SNSを使えば、そうした情報をすぐに発信することができる。中村さんは「直接支援者に伝えられるのでタイムリーに欲しいものを届けてくださった。受け身だとやっぱりダメかなと思った」と話した。

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