中村斗星さんは避難所生活の中で若い世代が活躍できる場面は他にもあるとしている。避難所で決めたルールの貼り紙などをあえて小学生が手書きのポスターにすることで、その文字を見た大人たちが笑顔になったり、ほっこりしたりすることがあったという。また、中高生でも避難所のLINEグループを作成することで、避難所内での情報や悩み事などを共有することができるようになった。中村さんは地元・七尾市の田鶴浜地区で若者たちが中心となって復興や防災に取り組む「たつるはま未来会議」という活動を行っている。地震で損壊した古民家を修復し、子どもたちが地域の大人と出会える場所づくりに取り組んでいる。震災復興や防災などの「学びの場」として提供し、高齢者の居場所、移住者の交流拠点として活用していきたいと話している。柳澤は「マスメディアの情報発信もあるが、若者たちが中心となったSNSを使ったきめ細かい情報発信ができる。それが顔の見える支援につながってくる可能性がある」、中室は「SNSの発信は大事。経験して思ったのは時間や場所で必要なものが変わっていく。SNSなどで必要なものと必要とされているものをマッチすることができるとすると素晴らしい。経済学の研究で言われているのは人々のつながりが強い地域は災害の被害が少ないと知られている」などとコメントした。
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