徳島の夏の風物詩「阿波踊り」。徳島市の多くの演舞場で迫力のある踊りが繰り広げられ、街は熱気に包まれた。今回の阿波踊りに能登半島から来た中高生らも参加した。「地震とか豪雨災害のことを少しでも忘れられる時間を過ごしてほしい」と話すのは徳島の災害ボランティア団体・ダッシュ隊徳島の川島莉生さん。ダッシュ隊徳島は東日本大震災をきっかけに結成され、宮城県石巻市や熊本県などで災害支援を行ってきた。今回、川島さんが中心となり、能登半島地震で被災した中高生ら17人を徳島に招待した。参加した能登の中学2年生・徳野由子さんは能登半島地震の後は学校の駐車場に止めた車の中で家族5人で避難生活を送った。止まっていた電気や水道が再開し自宅に戻れたのは地震発生から3カ月後。避難生活を経験したことで意識が大きく変わったという。また、同様に避難していた周りの人に気を遣うようになったという。家族を亡くした人が隣にいるかもしれないと、母親の呼び方も変えていた。今回、徳島に来た中高生の中には家族を亡くした人や家屋が全壊した人もいる。川島さんは「子どもへのストレスはすごく大きくて、避難所で大きい声を出したらすぐ親に怒られたり、子どもらしくいられないことが今の能登の現状。全力で楽しんでいる顔を見ると涙が出てくる」と話した。
能登半島の中高生らを招待したもう一つの目的は、徳島の若者が防災について考えること。今回、徳島大学の防災サークルなどと協力し、10代の若者が防災について考えるティーンズ防災を開催した。南海トラフ地震の被害想定では徳島県で最悪の場合、4万1000人が死亡すると推計されている。そうした災害に備えるためにも能登の同世代の被災経験者から直接話を聞くことは重要な機会だという。徐々に支援物資は届くようになったが、避難生活が長引くとイライラがつのり、ケンカになって警察が止めに入ることもあったという。経験談にずっと耳を傾けていた徳島の参加者たちも少しずつ自分の意見を話し始めた。1時間にわたる意見交換の後、各班がテーマをまとめてティーンズ防災は終了。徳島の参加者は「同世代の人から聞くと共感することもあったし、自分の生活と重ねてみえたので良かった」と話した。話を直接聞くことで防災に対する考え方が変わったという。夜はバーベキューで交流を図りイベントは締めくくられた。
能登半島の中高生らを招待したもう一つの目的は、徳島の若者が防災について考えること。今回、徳島大学の防災サークルなどと協力し、10代の若者が防災について考えるティーンズ防災を開催した。南海トラフ地震の被害想定では徳島県で最悪の場合、4万1000人が死亡すると推計されている。そうした災害に備えるためにも能登の同世代の被災経験者から直接話を聞くことは重要な機会だという。徐々に支援物資は届くようになったが、避難生活が長引くとイライラがつのり、ケンカになって警察が止めに入ることもあったという。経験談にずっと耳を傾けていた徳島の参加者たちも少しずつ自分の意見を話し始めた。1時間にわたる意見交換の後、各班がテーマをまとめてティーンズ防災は終了。徳島の参加者は「同世代の人から聞くと共感することもあったし、自分の生活と重ねてみえたので良かった」と話した。話を直接聞くことで防災に対する考え方が変わったという。夜はバーベキューで交流を図りイベントは締めくくられた。
