アメリカのトランプ大統領は13日、輸入される鉄鋼製品とアルミニウムに25%の関税を課すと表明したことを念頭に、USスチールの業績は改善するという見方を示した。そして「日本や他の国と取り引きをして欲しくなかった」と述べ、関税によって鉄鋼産業が守られると強調した。一方、記者団から日本製鉄によるUSスチールの買収計画について、交渉の仲介を引き続き行うのかと問われると「分からない」と述べるにとどめた。また日本製鉄の幹部と面会するかと問われたが言及しなかった。買収計画を巡っては、トランプ大統領は今月7日、日米首脳会談のあとの共同記者会見で「買収ではなく多額の投資で合意した」として日本製鉄の幹部と協議する考えを示し、9日には「誰もUSスチールの株式の過半数を持つことはできない」と述べていた。