アメリカ・トランプ大統領は4日、米メディアのインタビューでグリーンランドについて「絶対に必要だ」と話した。6日、ホワイトハウス報道官は声明で「アメリカ軍の活用は選択肢のひとつ」と発表。明海大学・小谷哲男教授によると、トランプ氏の狙いは西半球での支配力強化。緯度0度を中心にすると西半球にはアメリカ、南米、北米、グリーンランドが入る。温暖化で氷が溶け出すと、グリーンランド北部が航行可能になり、中国やロシアの軍艦の航行を懸念している。グリーンランド北部を軍艦や潜水艦が来ると北極からアメリカ本土を核ミサイルで狙うことができるため、トランプ大統領は懸念している。もう一つは石油・レアアースなどの採掘が可能になり中国企業がグリーンランドを買い漁っている。グリーンランドが手に入ればレアアースは中国に依存しなくても手に入ることになる。アメリカが先月発表した国家安全保障戦略にはベネズエラの問題や中南米の話は書いてあるが、グリーンランドについては一切書いていない。トランプ政権というよりはトランプ大統領個人の思い入れが強いため、米軍が力づくでグリーンランドを取る作戦を計画しているとは思えないが、大統領がやれと言えばそうせざるを得ない。米中でお互いの勢力圏、縄張りを認め合い、お互いに手を出さないというディールが成立してもおかしくない。西半球のベネズエラは世界屈指の石油埋蔵量で中国に8割輸出。ほとんどの兵器はロシアから輸入していて、トランプ大統領は親アメリカ国家にして状況を変える狙いがある。
