「音声AI」について。進化を続ける一方で本人の声をそのまま複製する「ボイス・クローニング」と呼ばれる技術の悪用も懸念されている。去年の米大統領選の予備選挙では当時のバイデン大統領の声が勝手に複製され、数千~数万件に上る自動音声の電話がかけられた。音声AIの分野をリードするイレブンラボのスタニシェフスキCEOは「AIはこれまで不可能だったことができるようになる。AIにしかできないことをやらせることで共存は可能」などと話した。日本では声優らが「声の権利」を保護するための新たな団体を設立した。人気声優の梶裕貴さんは「AIについて考えれば考えるほど人間らしさについて考えるようになる」などと話した。その上で「絶対に侵してはならない領域を大切にしつつAIのプロジェクトを展開していく必要がある」などと話した。
