豊かな森が広がるスマトラ島は何度も噴火してきた大火山地帯。100年以上前の噴火で出来た火口湖やあちこちで火山ガスが吹き出し硫黄の匂いがし今も活発に活動している。その火山の麓に森が広がっており、そこに生息するタパヌリオラウータンが新種と判明した。しかし最も古い種類とされる。オラウータンはスマトラオランウータンとボルネオオランウータンの2種類のみとされていた。タパヌリオラウータンは約7万5000年前の巨大噴火で森が寸断され孤立し暮らしてきたと考えられている。現在の生息数は800頭ほど絶滅の危機にひんしている。公園の外にはオラウータンの保護施設が存在し、保護活動などを行っている。