アメリカの航空機大手「ボーイング」の7-9月期の決算は日本円で約9400億円の最終赤字となった。先月から続く従業員ストライキが経営を直撃した。ボーイングの最終赤字は1年前から3.8倍となる61億7400万ドルだった。ストによる生産停止に加え新型機の納入延期が響いた。手元資金は前期と比べ16%マイナスの105億ドルまで減っている。ボーイングは先週、労働組合に対し新たな賃上げ案を提示していて、従業員が23日、承諾の是非をめぐり投票を行っている。スト終結となるか注目が集まるなか、ボーイングのオルトバーグCEOは従業員に向け「企業風土を刷新し未来に向けた礎を築く」とするメッセージを発表し、経営再建への決意を示した。