空前ブームのトレーディングカード。市場規模は昨年度3000億円突破。その人気は海外でも。そんな中、人口1700人の福岡・香春町の採銅所地区の子どもたちがいま夢中になっているのがサイdo男カード。実際にこの地域に住むおじさん達のイラストに技名が記されていて、バトルが出来る。カードには地域でボランティア活動をするおじさんたちが多く登場していて、2023年の誕生以来29人がカード化されてきた。カード化された奥田さんは「サインにしてと頼まれると気恥ずかしい」などと笑っていた。評判は海外にも伝わり、カードを求めて採銅所地区に訪れる外国人の姿も。またイギリス・ガーディアン紙はサイdo男カードの取り組みを「過疎化に悩む他の地方コミュニティにインスピレーションを与える存在」と評価。カードを企画した宮原さんは、地域のつながりの希薄化を目の当たりにしたことが企画のきっかけだったと話す。カードにはその人らしさを詰め込んだという。ただ、人気が高まったことで高額転売が相次いで発生。6枚セット500円のカードだが、1枚4000円の値段がついたものもあり、販売中止が続いている。それでも地域のおじさんは子どもたちのヒーローだ。
