ポルトガル北部の港町ポルトは大西洋の荒波を避け、ドウロ川を6キロほど遡った場所に作られた。約2000年前のローマ時代、すでに人が暮らしていた。当時は「ポルトゥス・カレ」と呼ばれていた。ポルトガルの国名の由来になったと言われている。この辺りは起伏に富んだ丘陵地帯で、多くの建物が丘の斜面に建てられている。坂だらけの場所に街ができたのは海からやって来る外敵から身を守るため。ポルトは中世に交易都市として発展した。ここに街ができたもう一つの理由は天然の良港だったから。海に出やすいうえ、内陸なので波や風から船を守ることもできた。18世紀、街に繁栄をもたらしたのはポートワイン。ドウロ川の上流で作られ、この街から輸出された。
