日銀は今週25日と26日に、金融政策決定会合を開く。先月、マイナス金利政策を解除したあと初めて開く会合となる。注目ポイントは2つ。まずは最新の物価見通し。日銀は3か月に1回、向こう3年間の物価の見通しを展望レポートという形で公表しており今回、最新版を公表する。前回1月に示した物価見通しを見ると、23年度と24年度は物価安定目標の2%を上回っているが、これが今回どのようにアップデートされるかが注目。3か月前の見通しよりもさらに物価が上がることになれば、日銀は想定より早く利上げが必要かということにもなる。2つ目のポイントは、日銀が円安の影響をどう見るか。植田総裁は先週、円安の影響が大きくなれば金融政策の変更もありうると話していた。日銀は為替を金融政策の目的とはしないという立場だが、このように利上げを意識させることで市場をけん制する、これも一種の口先介入だといえる。2日間の決定会合のあとには、植田総裁の記者会見がある。円安の影響と追加の利上げの時期について何を語るのか注目。