来年の春に卒業予定の大学生らを対象とする企業の採用説明会がきのう解禁され、本格的な就職活動が始まった。幕張メッセで開催された新卒採用の会社説明会には、金融や飲食など約150社が参加した。いま就職活動をする学生の間で、AIの活用が進んでいるという。今年卒業する学生で就職活動にAIを活用した人は66.6%にのぼり(マイナビ)、エントリーシートの他にも面接対策などで活用が広がっている。飲料大手のキリンHDでは、2026年度の採用から一次試験にAI面接官を導入した。人材戦略部の根津拓登さんは「面接官によって主観のずれがある。AIは客観的に同じ指標で選考できる」などと語った。AI面接官を提供するのはスタートアップのバリエタスで、三菱商事や村田製作所などの大手を中心に約100社が導入している。一方企業と学生のマッチングを手掛けるハウテレビジョンには、企業から様々なオファーが届いているという。エージェントによる紹介求人の新卒年収の提示額は平均500万円で、一般的に2026年卒の平均年収は300~350万円。早稲田大学のある学生は、中学から高校まで5年間にわたりアメリカで暮らした経験を持つ帰国子女。去年9月にハウテレビジョンの就職情報サイトの利用を開始し、語学力などが高く評価され年収600万円を提示されたという。この企業ではインターンでの実践的な営業経験を持つなど高いスキルを持った学生と企業をマッチングし、内定が決まると企業が紹介手数料として1人あたり150万円が支払われる。ハウテレビジョンの戸川博司執行役員は「優秀な学生の紹介を期待している企業は非常に多い」などと語った。
